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日が昇れば川辺の花は火にも勝って赤く、春になれば川の水は藍染めのように濃く緑に染まる。

憶江南・江南はよい

唐代・白居易

江南好,风景旧曾谙。日出江花红胜火,春来江水绿如蓝。能不忆江南?(江南はよいところ、その景色は昔からよく知っている。日の出に川辺の花は火にも勝って赤く、春が来れば川の水は藍の草のように緑になる。江南を思わずにいられようか?)

詩情を流れにのせて

詩の情景アニメーション

アニメーションの内容は中国語の原版を保持しています。

アニメーションの準備ができました。

AI画像生成

現代語訳

江南は本当にすばらしい。あの地の景色には、昔からなじみがある。日が昇ると、川辺の花は炎にもまさって赤く、春が来れば、川の水は藍草で染めたような緑になる。こんな江南を、どうして懐かしく思わずにいられよう。

注釈

諳(ān):よく知っている。江花:川辺の花。川面に映る花影と結び付けて理解する説もある。勝:上回る。

蓝:染料を作る藍草。「绿如蓝」(藍のように緑が濃い)は、染め色の濃さで川の水を形容しており、現代中国語で単純に「緑色が青色に似ている」という意味ではない。忆:思い慕う、思い出す。

本作は白居易の『憶江南』三首のうちの第一首であり、本ページにはこの一首のみを収録している。

作品紹介

作品案内:白居易はかつて江南で官職に就いており、この詞では親しんだ暮らしの記憶から春景色をすくい上げている。冒頭でまず「江南好」(江南はすばらしい)と言い、中ほどで鮮やかな二つの景色によってそれを支え、最後は反語で懐かしさを表している。

鑑賞解説

紅い花と緑の水が色彩の対照をなし、日の出と春の到来が色の変わる契機を与えている。「胜火」(火にも勝る)と「如蓝」(藍のようだ)は、江南の明るく美しい特徴を集中的に際立たせ、鮮やかで覚えやすい表現となっている。

「旧曾谙」(かつてよく知っていた)によって、賛美に記憶の裏付けが与えられる。結末で江南を繰り返し、冒頭と呼応させながら、風景の評価から人の感情へと進むことで、短い一篇が完結する。

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