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两岸猿声啼不尽,轻舟已过万重山。(両岸の猿の声がまだ鳴きやまぬうちに、軽舟はすでに幾重もの山を過ぎている。)

早朝に白帝城を発つ

唐代・李白

朝辞白帝彩云间,千里江陵一日还。(朝、彩雲の間の白帝城に別れを告げ、千里先の江陵へ一日で帰る。)

两岸猿声啼不尽,轻舟已过万重山。(両岸の猿の声がまだ鳴きやまぬうちに、軽やかな舟はすでに幾重もの山を過ぎていた。)

詩情を流れにのせて

詩の情景アニメーション

アニメーションの内容は中国語の原版を保持しています。

アニメーションの準備ができました。

AI画像生成

現代語訳

朝、彩雲に映える白帝城を後にすると、千里先の江陵にも一日で着けそうだ。両岸の猿の鳴き声がまだやまぬうちに、軽やかな小舟は幾重もの高山を通り過ぎた。

注釈

朝:早朝。白帝城:現在の重慶市奉節一帯にあり、標高が比較的高い。江陵:現在の湖北省荊州一帯。还:帰ること。千里、一日:遠近と長短の対比によって、流れに乗る舟の速さを際立たせる。正確な距離や時間の記録と捉えるべきではない。

啼不尽:猿の鳴き声が絶えず続くこと。轻舟:舟の軽快さとともに、旅人の心の軽さも伝える。「啼不尽」には「啼不住」などの異文もある。本ページでは通行本を採用する。

作品紹介

作品案内:全詩は、早朝に川を東へ下る道筋に沿って、高い城と彩雲、両岸の猿の声、連なる山々を四句の中に凝縮している。読者は軽舟とともに進み、景色が目の前に現れては素早く後ろへ去ってゆくのを感じる。そこに明るく伸びやかな旅のリズムが生まれている。

鑑賞解説

冒頭では白帝城を彩雲の間に置き、地勢とともに出発時の輝きを示す。第二句は「千里」と「一日」を対置し、時間と距離の間に強い緊張感を生んでいる。

後の二句は舟の速さを直接説明せず、猿の声がまだ尽きないうちに幾重もの山を過ぎたことで示す。「已」という一字が、声はまだ耳元に残るのに舟はもう遠くへ着いている感覚を結び、軽やかな気分と舟の速さが互いを引き立てる。

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