古風な世情長篇小説
あの南向きの部屋
酷無極 · AI創作 · 4921 字 · 約 13 分
許慎はその窓を測り終えてから、まだ家賃を尋ねていないことに気づいた。方桂娘は砕け米を入れた箕を抱え、戸口にもたれて彼を見ていた。彼が竹の物差しをしまうのを待ち、先に笑った。これまで三人が見に来て、一人目は寝台を持ち上げ、二人目は竈を見たが、冬の日差しがどの煉瓦まで届くかを最初に尋ねたのは彼だけだという。
「母は目がよくないんです」と許慎は言った。口にすると、もう母のためにこの部屋を借りたかのようだった。彼はまた外へ出て、庭の塀を振り返った。旧暦十一月の日は低く、塀には洗いさらしたござが二枚掛かり、その端が温かな光をいくつにも切り分けていた。窓の下に針仕事の籠を置くなら、まず寝台を半尺奥へずらさなければならない。寝台を動かせば、入口に故郷のあの大きな戸棚は置けない。
方桂娘は月に百二十文、それに一か月分の敷金だと言った。許慎の指先は物差しの上で止まり、すぐには値切らなかった。この辺りには八十文の部屋もあるが、井戸に面し、真昼でも灯をともさねばならない。二十年近く、彼は南向きの窓をいくつも作ってきた。飾り格子をはめたものも、紙さえ二重に貼ったものもあった。いざ本当に母の番になると、何の飾りもないこの窓の前で、これほど長く考え込むことになるとは。
「申の刻の初めまでは日が当たるよ。それより遅くなると塀の向こうへ行ってしまう」と方桂娘は箕を小机に置いた。「一日中日が当たる部屋が欲しいなら、うちにはないね」
彼女がはっきり言ってくれたので、許慎はかえってほっとした。窓板を押し開けると、軸が小さく鳴ったが、壊れてはいない。それでもつい手で押してみた。まるで誰かに、あとで自分へ文句を言う証拠を残すかのようだった。部屋の隅には小さな竈があり、汁物は温められるが、大鍋で飯を炊くには庭へ出なければならない。水は井戸端から担いでくる。前の廊下に薪を積んではいけない。夜には使わない大きな火を消すこと。方桂娘はそう話しながら、入口を横切っていた壊れた腰掛けを足でまっすぐにした。その下から、とても小さな刺繍の靴が一足のぞいた。
彼女の姪は表の部屋の垂れ幕の陰に身を縮め、米菓を一切れ握って、許慎の腰の鋸をじっと見ていた。許慎は鋸を背中へ回し、身をかがめて、くるりと巻いた鉋屑を一片見せてやった。少女は受け取らず、吹いたら音が鳴るのかとだけ尋ねた。方桂娘は中で食べるよう彼女に言い、契約の紙を取りに向きを変え、許慎を部屋に残してもう少し見せておいた。彼は寝台の脇から竈の焚き口まで歩いてみて、両腕を広げても壁には当たらないことを確かめた。
母が半生以上を過ごした山の家は、一歩進めば竈、もう一歩進めば庭だった。敷居は高く、冬にはよく片手を戸に添え、もう片方の手で先に自分の脚を持ち上げていた。彼が何度か迎えに来ると言っても、母はいつも、豆を収穫してから、黄色い犬の毛が生え替わってから、西の壁際の野菜が種をつけてから、と答えた。今ようやく、九日に発つという伝言が届いたのに、少しでも自分が遅れれば、その一言がまた幾つもの「待ってから」に戻ってしまうのではないかと怖かった。
銭の束を半分まで数えたところで、方桂娘が手を伸ばして押さえた。「まず、誰が住むのか聞かせておくれ。お母さん一人かい、それともあんたも来るのかい?」
「母一人です。私は任家の店にいます、東街の向こうの端です」
方桂娘はようやく筆を取った。彼女はただ座って家賃を受け取るだけの人ではなく、表の部屋では米を搗かなければならず、庭では三世帯の水甕、薪、漬物の壺が、乾いた場所を取り合っていた。許慎が大丈夫だと言うたびに、彼女は紙の隅に点を打ち、大事なことは先に話しておかなければ、あとで二人とも嫌な思いをすると言った。少しくどいとは思ったが、夜に庭の門を閉める時刻は、彼もきちんと覚えた。
敷金を払うと、彼は銭の束からさらに何枚かを選び、窓に貼る紙を買おうとした。方桂娘はそれを見て、古い紙でも風は防げるから、急がなくてよいと言った。許慎は少し手を止め、紙を広げて戻し、隅を補う小さな一片だけを買った。母がまだ部屋に入ってさえいないうちから、代わりにいろいろなものを取り替えようとしていた。そのことに彼自身は気づいていなかった。
任家の木工所で昼食がそろそろお開きになる頃、彼はようやく戻ってきた。魏策は入口にしゃがみ、細い木片を、その縁が薄くなるまで削っていたが、足音を聞くと膝の後ろに隠した。許慎が手を差し出すと、少年はためらいながらそれを渡した。それは髪に挿すための小さな櫛で、歯はまだ鋸で切り分けられていなかったが、背には花の半分ほどがすでに削り出されていた。
「戸板の仕事は終わったのか?」
魏策は小屋の下を指さした。二枚の板はすでに組み合わされていたが、ほぞの継ぎ目はまだ仕上げておらず、脇には任泉の長い物差しが重しに置かれていた。彼は慌てて、櫛は食事のあと手が空いたから作ったのだと言ったが、自分から言い直し、もう少し早い時刻だったと認めた。許慎は叱ろうと思ったが、櫛の背にある花らしくない花を見ると、自分も入店した最初の年に、母のために針糸入れを一つ彫りたくて、よい木の一角をこっそり取ったことをふと思い出した。結局、筒は丸く彫れず、師匠に二つに挽かれて机の脚の下に敷かれた。
彼は櫛を取り上げず、魏策にまず鉋屑を掃き終えるよう言った。任泉が奥から残り物の汁の入った碗を持って出てきて、許慎の部屋探しはまるで大商いだ、午前中いっぱい帰ってこないとは、と言った。許慎が八日と九日には山へ人を迎えに行かなければならないと告げると、任泉はまぶたを伏せ、汁にも口をつけなくなった。
店には二つの仕事が並んでいた。済安薬舗の新しい戸と、北街のある家の窓格子だ。薬舗の戸は冬至までに取りつけてほしいと、客から二度言われていた。許慎がいなければ、魏策にできるのは板を組むところまでで、あの二本の長い材には手を出せない。任泉は碗を木の作業台に置いた。縁についた油が丸い跡を残した。行ってはいけないとは言わず、この二日分の賃金もいつもどおり受け取るつもりかとだけ尋ねた。
「この二日分はいりません」と許慎は言った。「戻ったら戸板の分を埋め合わせます」
これで話は済んだと思ったが、任泉はさらに、引っ越せば寝台を据え、竈を整え、年寄りは最初の晩には寝つけない、そのあといったい何度、二日が要るのかと言った。魏策はうつむき、同じ場所を三度目に掃いた。許慎は箒が床をこする音を聞きながら、師匠の言葉がすべて意地悪とも限らないとわかっていた。長年この店で働いてきた彼も、誰かが日を約束しておきながら、その日になって品を出せないことを何より恐れていた。
最後に二人は、十日に戻ると決めた。任泉は自分の鉋、鑿、小鋸を持っていくことは許したが、店の長い錐は置いていけと言い、魏策にどれが店の物かよく覚えさせた。許慎は道具を一つずつ包み、自分の持ち物が、まだ歯を挽いていないあの小さな櫛と大して変わらないことに気づいた。あれほど多くの戸を人のために直してきたのだから、自分の暮らしにもすでに頑丈な枠があるはずだと思っていた。だが母が本当に町へ来るとなると、その枠はどこも測り直さなければならなかった。
午後、薬舗へ材を届ける際、彼はわざわざ南槐巷の入口を回った。済安薬舗では誰かが乾いた草の根を篩っていた。薬の匂いが鼻をつくと、母の膝にいつも掛かっていた、洗っても汚れの落ちない古布を思い出した。周同は戸口で石工に踏み石を一つ動かすよう指図し、段の前は水がたまりやすいから、晴れたらもう一層かさ上げしなければならないと言っていた。彼は許慎に、戸の材は先に裏庭へ入れ、道端には置かないよう言った。許慎は石の山を見て、いったいどれほど高くするのか尋ねようとしたが、周同はもう中の客に呼ばれて行ってしまった。
戸の材を小屋へ収めると、彼は古い印の脇に一筆書き足し、戻ってきたときにまた尋ねることにした。周同が追ってきて、帰り道に木工店へ伝言を頼んだ。高浦から空の壺を届ける者がまだ来ないので、何日か遅れるなら、裏口の木箱の山はまだ完全に釘づけしないでほしいという。許慎は承知し、誰なのかは尋ねなかった。青嵐には毎日どれほど多くの荷担ぎが行き交うことだろう。以前の彼は、取りつける戸をどの荷が塞いでいるかしか覚えておらず、天秤棒の下の顔は覚えていなかった。
通りの向かいに蒸し餅を売る者がいて、任家の店の人間を知っていた。彼が急いで立ち去らないのを見て、新しい戸は一人で作るのかと尋ねた。許慎はまだ相談中だと言うこともできたが、口が先に肯定していた。餅売りは声を張り、いいね、これからは許親方にも頼もうと言った。その「親方」の二文字が、足の裏にしっかりと重みを与えた。彼は焼けて割れた餅を一つ受け取り、あえて何文安くなるかを尋ねなかった。二軒ほど店先を通り過ぎてから、自分はいつも、呼び名一つのために人が余計な金を使うのを好まなかったのだと思い出した。
餅を割ると、中の湯気がまつ毛に当たった。昔、母に連れられて市へ行き、母より年上の女に手先が器用だと褒められると、母はその午後いっぱい、彼に重い籠を持たせるのを惜しんだものだった。その後、家で金が足りなくなると、母はあの褒め言葉を持ち出して彼をその気にさせ、町へ木工を習いに行かせた。口ではもう覚えていないと言っていたが、あの女の袖の釦が一つ欠けていた場所まで、まだ覚えていた。今日の「許親方」という呼び声が山へ届けば、母はきっとまた劉おばさんに何度も話すだろう。
店を出ると、石彦の牛車が葦を下ろしているのが見えた。御者は手綱を手首に巻いていた。手の甲には古い傷が一本あり、牛は戸口の野菜くずに届こうと、鼻をひくひくさせている。許慎は彼と九日の運賃を相談した。八十文で、二十文を前払いする。石彦は確約しようとはせず、峠が閉ざされたら車は登れない、人が歩ける道でも車が通れるとは限らないと言った。彼は轅に手を触れ、年寄りを乗せるのだから、急いでいても牛を走らせるわけにはいかないと言った。
許慎はさらに、藁をもう一層敷けるかと尋ねた。石彦は、藁も縄もあるが、壺や瓶を運ぶなら古着を挟んでおけ、町に着いたとき車いっぱいの割れる音だけが残ることのないように、と言った。許慎は金を出すとき、ふと笑った。母がまだ使えると言っていた、口の欠けたあの塩壺も、確かに車へ載せる段取りの要る物だった。彼はただ一人を迎えるつもりでいたが、今は母が長年、手を伸ばせば届くところに置いてきた物も、一緒に山から下ろさなければならなかった。
夕暮れ、店で鋸仕事を終えると、魏策は小さな櫛を井戸端へ持っていき、きれいに洗った。櫛の背の花は花びらが一枚欠け、かえって足の曲がった鳥のように見えた。許慎は小さな穴に麻紐を通してやり、油を塗ったばかりの櫛を人に贈るなよと言った。魏策は顔を赤くし、実の妹にやるので、ほかの誰かではないと答えた。二度も繰り返したので、許慎はそれ以上尋ねなかった。
魏策は、町の部屋に故郷の大きな戸棚が入るのかと尋ねた。許慎が手で幅を示すと、少年もまねをしたが、両腕を広げても足りず、それなら片側を切り落とせばいいと笑った。許慎は物を台無しにすることばかり考えるなと叱り、叱ったあと自分も笑った。窓の下であれほど長く考えていたのに、母が本当に持っていきたいのはあの戸棚なのか、それとも戸棚の中の小さな何かなのか、まだ尋ねてさえいなかった。
夜になると、任泉は店の戸を閉め、許慎は材木部屋の短い寝台に横になった。道具袋は足元に置かれ、母が使う綿入れの布団は戸の後ろに巻いてあった。寝返りを打つと、寝台の木がきしんだ。明日家に帰ったとき、あの黄色い犬は先に足音を聞きつけるのか、それとも布団についた町の米の匂いを先に嗅ぎつけるのか、ふと無性に知りたくなった。戸の隙間から風が入り、袋の口からのぞいた薄い紙をめくった。南向きの部屋の窓辺で使い残した紙だった。まだ雪も降っていないのに、もう湿らせたくないと思っていた。
· この章 終 ·
本書はAIの支援を受けて独自に執筆した作品で、劉長卿の『逢雪宿芙蓉山主人』と当サイトの短篇『雪の夜、戸を開けて待つ』をもとに長篇化しました。人物、県城、経路、筋立てはいずれも唐代の趣を持つ架空の創作であり、原詩の翻訳や詩人の伝記ではありません。
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