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愿君多采撷,此物最相思。(どうかたくさん摘んでほしい。これこそが、何より恋しさを誘うものだから。)

相思

唐代・王維

红豆生南国,春来发几枝。(紅豆は南の国に育つ。春が来て、いく枝ほど芽吹いただろうか。)

愿君多采撷,此物最相思。(どうか君よ、たくさん摘んでほしい。この実こそ、最も思慕を託すものだから。)

詩情を流れにのせて

詩の情景アニメーション

アニメーションの内容は中国語の原版を保持しています。

アニメーションの準備ができました。

AI画像生成

現代語訳

紅豆は南方に育つ。春が来て、またどれほど新しい枝を伸ばしただろう。どうか紅豆をたくさん摘んでほしい。互いを思う気持ちを託すには、これが何よりふさわしいから。

注釈

南国:南方。发:芽吹く、伸び出ること。采撷(xié):摘み取ること。此物:紅豆を指し、「相思子」とも呼ばれる。

詩中の紅豆は思いを託す文学的なイメージであり、日常、粥を炊く際に使う小豆と同じものではない。相思は友人への懐かしさも表せるため、題名だけを根拠に男女の恋愛と断定することはできない。

伝本には「秋来」(秋が来る)、「劝君」(あなたに勧める)、「休采撷」(摘まないで)などの異文もある。本ページでは、一般的な「春来」(春が来る)、「愿君多采撷」(どうかたくさん摘んでほしい)とする本文を採用する。

作品紹介

作品案内:王維は南方の紅豆に思慕を託す。題名は『江上贈李亀年』などとも伝わる。作品は一つの小さな物を中心に展開し、遠くの人への言伝てに重点があるのであって、確証のある恋物語を語るものではない。

鑑賞解説

初句は紅豆の育つ土地を示す。一見ありふれた言葉だが、思慕の向かう先も定めている。第二句では新しい枝がどれほど伸びたかを問い、遠くで暮らす相手への気遣いを込めている。

「愿君多采撷」(どうかたくさん摘んでほしい)は、自ら届けられない思いを摘むという行為に託す。結びの「最」(最も)の一字が、ありふれた植物を深い情愛の宿るものへ変える。詩全体は声高に愁いを語らず、むしろ優しく切実な語り口をとる。

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