元二の安西への使いを送る
唐代・王維
唐代・王維
渭城の朝の雨は細かな塵を湿らせ、宿の辺りは青々と、柳の色も新しい。
どうかもう一杯、酒を飲み干してほしい。西へ陽関を出れば、親しい友はいないのだから。
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渭城の朝の細雨が道の軽い塵を湿らせ、宿のそばの柳はひときわ青々とみずみずしい。どうかこの一杯をもう一度飲み干してほしい。西へ陽関を出れば、親しい友にはもうなかなか会えないのだから。
元二:詩人の友人で、同族内の排行が二番目の人物。使:使節として赴くこと。安西:唐代の安西都護府で、西域を管轄した。渭城:現在の陝西省咸陽一帯。朝雨:早朝の雨。浥(yì):潤すこと。
客舎:宿屋。更尽:もう一杯飲み干すこと。陽関:古代に西域へ通じた関所。現在の甘粛省敦煌付近にあった。「无故人」は、親しい人のいない遠旅の孤独を強調するもので、行く先には知人が絶対に一人もいないと機械的に解釈すべきではない。この詩は後に送別曲として曲が付けられ、『渭城曲』とも呼ばれる。
作品案内:この送別の絶句は、雨上がりの渭城の清新な風景で始まり、旅立ち前の一杯の酒に別れを惜しむ思いを凝縮する。場面も日常的で、酒を勧める言葉も平凡だが、遠い旅路の孤独を思いやる心によって、ひときわ深い余韻を生んでいる。
初めの二句はすぐに愁いを描かず、清らかな雨、細かな塵、新緑の柳によって、送別の朝を明るく澄んだものとして感じさせる。その清新さは、後に続く遠い旅と微妙な対照をなし、今ここで共にいる時を惜しむ思いをいっそう鮮明にする。
「更尽」(さらに飲み干す)は、それまでにも杯を交わしていたことを示し、友人にすぐ立ち去ってほしくない名残惜しさも含む。詩人は長い旅程を詳しく述べず、陽関の外には「无故人」(旧知の友はいない)と結ぶだけで、この一杯の酒に、語り尽くせない気遣いを託している。
詩から、物語の中へ
段野は明朝、使節団とともに西へ旅立つ。杜既明は見送りの酒を押し返し、まず先月の店の家賃を求めた。二人で請け負った三百枚の祝いの便箋はまだ仕上がらず、帳簿には借りがあり、卓のそばには無給の試し仕事を拒む新しい手伝いも立っている。雨の夜、紙を干す小屋がまた雨漏りし、濡れた紙が一枚ずつ垂れ下がった。一杯飲めば話がつくと思っていたことを、すべて夜明けまでに話し直さなければならなかった。
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