酷無極文庫 詩詞から生まれた · オリジナル小説
詩詞の中の物語
一行の詩を、一つの物語として読む。
渡し場の灯、出されなかった手紙、そして名もない人々の身に降り注ぐ月の光。
お茶一杯の時間を自分に贈り、人の世を綴る一巻を開いてみましょう。
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118 作品が、静かに読まれるのを待っています
作品集
書架の蔵書 118
一冊を選び、物語がゆっくりと広がるのを楽しんでください。
梅の便りは遅々として
顧遅が母から届けるよう託された梅の枝を受け取ると、花はちょうど七輪咲いていた。ついでに北城へ届け、早く家へ戻って屋根瓦を替えるつもりだった。ところが受取人はすでに転居し、残された手紙には彼の名が正確に記されていた。その後は町に着くたびに、また一通の手紙が彼を次の場所へ導いた。花びらは駅路に沿って一枚ずつ落ち、枝を包む古布の袖口には、あの曲がった縫い目が次第に現れてきた。
この本を開く物語と詩は、互いの源となる。詩の目録でインスピレーションを探す